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『楊令伝 八 箭激の章』(北方謙三著 集英社文庫)

いよいよ始まった本体同士の激突。
宋国禁軍の童貫は梁山泊の懐に飛び込み、陣を構えた。梁山泊軍も軍隊の配置をし直す。

梁山泊内の歴亭では、劉光世・張俊が率いる宋軍に花飛麟・扈三娘の軍隊がぶつかった。。。


激戦の末、次から次へと両軍将校たちが死んでいく。

つかの間の休息の時の頭領・楊令と九紋竜史進の会話。

史進「俺は、生き延びすぎているな、楊令殿」

楊令「いつ死んでも、構わん。せいぜい、華々しく、九紋竜の死に方をすればいい。
ただ、俺の思いを言うと、死なないで貰いたい。なにがあっても、生き延びて、また会いたいと思う」

こみあげてくる涙をこらえるため、瞬きをくり返す史進。


心の内側を素直に打ち明けられるようになった楊令。完全に大将の器が備わった、と感じられる。

宋禁軍・童貫はまだまだ強い。

「志」によって、腐敗した国家を打ち倒すことができるのか、この先が楽しみだ。


「北方謙三 水滸伝×楊令伝」公式サイトはコチラ↓
(http://www.shueisha.co.jp/suiko-yourei/)



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『真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ』(大沼紀子著 ポプラ文庫)

深夜11時から早朝5時まで、真夜中だけ開いている不思議なパン屋さん。
そこで働く不思議な3人の組み合わせ。オーナーの暮林陽介。パン職人の柳弘基。そして、女子高校生の篠崎希実。

オーナーの暮林は元海外勤務のサラリーマンだったが、半年前に妻・美和子を事故で亡くしてしまった。その妻が開こうとしていたパン屋さんを営んでいる。希実は美和子の腹違いの妹。結婚前に製パン学校に通っていた美和子は、弘基の家庭教師をしていた。弘基はその頃から美和子に恋焦がれ、美和子に認めて貰うためにフランスに渡りパン作りの修行を積んだ。


人に言えない過去があり、辛い思いをしてきたパン屋さん。
だからこそ、優しさと愛に包まれている。

不思議なパン屋さんには不思議なお客さんが訪れる。

「おいしいもんを食べると、人はうっかり笑ってまうやろ?そういうパンをたくさん作りたいんや」

「パンは、特別な日の食べもんやのうて、毎日食べるもやでな。
 うまいパンで、毎日笑うことが出来たら、そんなお得な人生はないやろと思っとるんや」

美味しいパンを食べたくなったら是非読んでみて!

著者・大沼紀子さんのツイッターのアカウントはコチラ↓
(http://twitter.com/oonumanoriko)

アレルギーを気にせず美味しいパンを食べたい人にオススメ。
天然酵母パンの「happy DELI」さんの公式サイトはコチラ↓
(http://www.happydeli.jp/)
美味しいですよ~♪ 武蔵境にお店もあるのでお近くの方は是非♪



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『ランナー』(あさのあつこ著 幻冬舎文庫)

高校2年生の加納碧李(あおい・男)。1年生の3月までは、東部第一高校陸上部の長距離の選手だった。

父の弟である叔父夫婦の結婚記念日に、両親は姪の杏樹(8か月)を預かる。
弟夫婦の交通事故により即死。彼らに、赤ちゃんを預かるから、と促したのは母であった。
両親は姪を引き取るが、深い懺悔と責任に苛まれる。そして離婚。

その杏樹を溺愛した母。ある時、碧李は杏樹の体に痣を見つける。
妹の杏樹を母の虐待から守るため、そして母に虐待をさせないために、部活をやめたのであった。。。


あさのあつこさんの爽やかなスポーツ小説かと思いきや、お母さんによる児童虐待の話。
妹が絶対的な信頼を寄せる兄。まだ17歳の少年に重くのしかかる。

しかし、碧李が部活をやめた理由は妹だけではない。レースに負けてから逃げ出していたのだ。

自分と向き合わざるを得ない母と息子。

「逃げたままじゃなく、目を逸らしたままじゃなく、もう一度走るのだと決めた。おれが決めたんだ。」

誰かに指示されるのではない。自分で決めることの大切さ。不器用だけど少しずつ動き始める。


再び何かをスタートする決意が必要な人にオススメの本です!



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『楊令伝 七 驍騰の章』(北方謙三著 集英社文庫)

いよいよ宋国禁軍の童貫が動く。梁山泊を討伐するために。
各地で始まる死闘。梁山泊の頭領である楊令と黒騎兵が最前線を駆け巡る。

禁軍将校である趙安軍とぶつかる梁山泊・呼延灼軍。
兵数で勝る禁軍。そして趙安の粘り強さ。

ついに、呼延灼の息子である穆凌率いる千五百騎が趙安率いる一千騎に逼迫する。
穆凌は趙安の首だけを狙う。背後から迫りくる別の禁軍五千騎。

父・呼延灼が一人駆け出す。そして、単身で五千騎の前に立ちはだかる。。。


息子のために身を投げ出し、死力を尽くす。
何度読み返しても、溢れてくる涙が止まらない。

呼延灼最期の言葉。

「息子が、親父より先に、死んではならん」


この章を書くのは筆者も辛かったと思う。涙なしには読めません。


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『楊令伝 六 徂征の章』(北方謙三著 集英社文庫)

扈三娘ーっ!

と叫ばずにはいられない。

彼女は梁山泊軍の唯一の女性上級将校である。彼女の子供達が宋国で暗躍する闇組織の聞煥章に奪われてしまう。
梁山泊軍を抜け出し、わが身単身で敵地に乗り込む扈三娘。子供達を救うことはできるのか?


子を想う母の強さ、そして覚悟。
人質の子供を餌に揺さぶられ凌辱の限りを尽くされても、なお助け出そうとする。

幽閉され、少しずつ毀れていく心。
頼むから、何とか抜け出してくれ、という叫びを抱かせる。

そして、決意。
絶対的不利な状況でも諦めずに彼女は立ち向かう。

惚れてしまうぐらいに、強い女性である。

未読の方は、是非、水滸伝からがオススメ!

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『月のしずく』(浅田次郎著 徳間文庫)

上手に生きて行くことが苦手な人達の7つの短編集。
全ての作品に、未来があり、救いがある。

本書のタイトルになっている「月のしずく」が冒頭に掲載されている。

さびれた町のコンビナートの倉庫で荷役として働く、酒だけが楽しみの辰夫はやもめ暮らしの43歳。コンビナートは近い将来オートメーション化される予定で、リストラの危機が迫っていた。
酔っぱらって帰る途中に、男と別れたばかりの若い女性と出会う。辰夫は足を怪我したその彼女を自宅へ連れて帰り介抱する。。。


頭は良くないけど実直で寂しい男に春は来るのか?
って書いてしまうと、予想がついてしまうけど、そうは問屋が卸さない。銀座で働き、今まで沢山の男達と出会ってきた百戦錬磨の若い女性である。
女に利用されて終わってしまうのだろうか。

最初の物語で一気に引き込まれるので、どの作品もどんどん読み進めてしまう。

過去を許し、自分を許すことが、将来への幸せへとつながるのか?

浅田さんの優しい文体に触れたい人にオススメです♪



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『せん-さく』(永嶋恵美著 幻冬舎文庫)

オンラインゲームのオフ会に参加した「てんちゃん」こと主婦の諸藤典子。
日常生活に少し疲れを感じていた典子は、オフ会の後に「うげ太」というハンドル名の中学生・浅生遼介の家出に少しだけ付き添うことにした。
家出の道中で、遼介の元クラスメートの両親が殺されたニュースを目にする。。。


中学生による両親殺害という凶悪犯罪。それをテーマに取り上げた本書。

何故遼介は家出したかったのか。どうして典子は家出に付き合ったのか。

平凡な日常生活の中で抱えている不満、そして爆発。

「じゃあ、やめちゃえば」「疲れること」

凶暴な殺人という手段で強制終了するしか方法はないのだろうか?
悪事に嘘を重ね、負の連鎖から逃れられない。読み進めば進むほど、重い展開になってくる。

小説の舞台は西暦2000年。
今から10年以上前の設定だが、少年犯罪とネット社会の闇の部分は今も変わらない。。。

今年もあと少し。世の中、つらい事が多すぎた。
2012年は良い年になることを願うばかりだ。



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『夜の果てまで』(盛田隆二著 角川文庫)

彼女はバイト先のコンビニの万引き常習犯であった。

ラーメン屋の奥さんである涌井祐里子。その彼女の中3の息子の家庭教師となった北大4年生の安達俊介。
魅かれ合う2人は禁断の恋に落ち、そのまま先の見えない逃避行へ。


妻の失踪宣言申立書で始まるこの物語。

単なる不倫小説と言ってしまえばそれまでだが、そのラインを踏み越え、別の人生を歩む決断を下すまでの男女の心の動きが細やかに描かれている。

幸せが保証される訳ではない。仕事も家族も過去も全て捨て去る必要がある。

それでも、なお2人で一緒に添い遂げたいという気持ち。


主人公の2人に共感できるところまでは行かないが、理解できる部分も多少あるかも。

元サヤにならない大人の恋愛小説として、男女の心の機微を知るには良いかもしれません。

著者・盛田隆二さんの公式サイト「盛田隆二 アーカイヴス」はコチラ↓
(http://morita-ryuji.web.infoseek.co.jp/)



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『海の特攻「回天」』(宮本雅史著 角川ソフィア文庫)

人間魚雷「回天」。

九十三式酸素魚雷を改造し、人が中に乗り込んで操縦し、敵艦に体当たりする特攻兵器。
頭部には1.55トンの炸薬を装填しており、命中すれば当然乗員の命はないという必死必殺の兵器であった。


海の特攻兵器として、その存在を知っている人も多いと思う。

非人道的な兵器として終戦後も非難され続け、元搭乗員たちも長い間固く口を閉ざしていた。


生き残った元搭乗員や海に散っていった戦友たちが残していった記録を綴ったノンフィクション。

戦争は決して美化してはいけないと思う。しかし、元搭乗員が語る言葉が胸に刺さる。

「今でいう平和とあの頃の平和は違う。平和を守るためには体を張らないとだめなんだ。」

自らの命と引き換えに日本を守ろうとした若者。

「特攻隊志願は、強制されたものでも、強要されたものでもない。心底、愛する者を守りたかったから志願した。」

愛する者を守るためには自分の命を犠牲にしなければならなかった。
そんな切なく哀しい決断をしなくて済む世の中を築いていかなければならない。

学校では教えてくれない真実の歴史。その史実から目を逸らさず、きちんと向き合うことだと思う。



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『楊令伝 五 猩紅の章』(北方謙三著 集英社文庫)

南方で発生している方臘が率いる宗教叛乱。童貫率いる禁軍との直接対決のクライマックスを迎える。
軍師として方臘の下で活躍する趙仁(呉用)。そして終わりの戦が始まる。。。


やはり童貫は強い。鳥肌が立つぐらい強い。
そして、部下の岳飛の活躍が目覚ましい。


燕青が方臘に問う。
「この乱で、血が流れすぎた、と思われませんか?」と。

方臘は知っていた。
宗教叛乱だろうと、梁山泊が目指すような新たな国づくりであろうと、権力に立ち向かえば血が流れることを。

信仰の先にある幸福のために自らが犠牲になって戦うのと、腐敗した政治を倒すという志のために戦って犠牲になるのは、方臘からすれば同じもののようだ。

本人が納得し、立ち向かっていき、そして屍となる。ただそれだけのことである、と。

逆に言うと、血を流さない限り、腐敗した政治を倒すことはできないのだろうか?

次巻も楽しみである。

未読の方は、まずは水滸伝から読み始めることをオススメします。

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読書、グルメ、映画鑑賞、トレッキング、少年サッカー(コーチ)を趣味としている「とにー」のブログです。

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