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「家族の言い訳」(森浩美著 双葉文庫)

この本は、一気に読了。かなり目頭が熱くなった。
本書は、8つの短編で構成されているが、いずれもキーワードは家族である。

「家族」というのは一番身近な存在だが、一番難しい関係かもしれない。

妻・子供・両親・兄弟・姉妹。。。

本書の冒頭に
「言い訳を いちばん必要とするのは 家族です。」
と記載されている。

「ホタルの熱」
夫と離婚した母親と一人息子の物語。預貯金も底をつき、母子で行き先の無い旅に出るが。。。
母親の号泣がいつまでも胸に響く。

「乾いた声でも」
42歳で他界した夫と残された妻。夫の元上司の言葉が強く印象に残る。
「よく夫婦を戦友に例える人がいるでしょう。僕はちょっと違う意見なんだな。妻は一緒に戦ってくれなくてもいいんです、戦いは僕がしますから。だからその代わりせめて味方でいてほしいんですよ」

「星空への寄り道」
タクシードライバーと倒産したIT企業の社長。タクシードライバーが言う「人生の寄り道」。重みがあります。

「カレーの匂い」
勝つことしか知らない仕事一筋のキャリアウーマン。小気味良い展開。

「柿の代わり」
私立高校の先生と元教え子の妻との関係。

「おかあちゃんの口紅」
義父と一緒に東京で税理士をやっている達也の母が入院し精密検査を受けた。その検査結果を達也が聞きに行くことになるが。。。
この作品は、涙が止まりません。

「イブのクレヨン」
今は妻子と共に幸せに暮らす正洋は、昔母親に捨てられた経験がある。そして、一緒に暮らす娘は妻の連れ子である。
正洋は過去と向き合い許すことができるのか。妻・里香子の深い優しさに感動。

「粉雪のキャッチボール」
軽井沢でホテルの支配人をやっている父。疎遠にしていた父から、65歳の誕生日に退職する連絡を受け、頼みごとがあると聞かされる。
支配人を尊敬するホテルマンの中村君の存在が非常に良い。遠い過去の記憶であった親子の絆を復活させてくれる。


明日、一家揃って実家へ帰省する予定である。久しぶりに会う両親と祖母と犬に、笑顔で「ただいま」と挨拶しようと思う。

かなりオススメ度の高い作品です。是非、読んでみてください。



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