スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「見知らぬ妻へ」(浅田次郎著 光文社文庫)

男と女の切なくて寂しくて優しい8つの物語。

「踊り子」「スターダスト・レヴュー」「かくれんぼ」「うたかた」「迷惑な死体」「金の鎖」「ファイナル・ラック」「見知らぬ妻へ」

一番強い印象が残ったのは「うたかた」である。浅田氏の作品は、常に「幸せ」とは何かを考えさせられる。

取り壊されることが決定している公社住宅に最後まで残っていた一人の老女。彼女にとっての「幸せ」はこの団地住まいにあった。予科練から復員した夫と満州から引き上げてきた彼女。お互いひどい苦労をしたからこそ、この団地生活は本当に幸せな時間だったのかもしれない。
立派に巣立った一流商社のニューヨーク支店長の息子とフランス人と結婚した娘。脳内出血で夫にも先立たれてしまう。

彼女は「幸せ」だったこの部屋で最期の時を迎える決断をする。桜が満開の季節に自らの意思で餓死するのである。

「さよなら。ありがとう」

老女の旅立ちの最期の言葉である。

最期の瞬間に心から「ありがとう」と言える人生を送りたいものである。



にほんブログ村 小説ブログ 小説読書感想へ
にほんブログ村

TREview
関連記事
スポンサーサイト

theme : 読書感想文
genre : 小説・文学

コメントの投稿

Secret

こんばんは!
浅田さんの作品なんですね。
8つのストーリーと言う事で、オムニバス形式になっているのですかね^^
映画化になっていただくと、嬉しいですけれど^^

浅田さんの小説は、実は「地下鉄に乗って」しか読んだことが無いんですよ^^;
映画化されたものは、結構ぽつぽつと見てます。
「椿山課長の七日間」とか「憑神」「オリヲン座からの招待状」などは鑑賞済みです。
心をほんわかさせてくれる作品が多いですかね?私の見た限りの感想なんですけどね^^;
それでは、応援です凸
また、お邪魔しますね^^

ぴーちさんへ

コメントありがとうございます。

本当に心をほんわかさせてくれる作品が多いですね。
私も浅田さん原作の映画は、結構観ていますよ♪

浅田さんの小説なら、「天切り松闇がたり」がオススメです。読めば読む程、味が出てきますよ。

いつも応援ありがとうございます!
ランキング
プロフィール

とにー(Tony)

Author:とにー(Tony)
読書、グルメ、映画鑑賞、トレッキング、少年サッカー(コーチ)を趣味としている「とにー」のブログです。

コメント、リンク、TB、大歓迎です♪

最新記事
Basic Calendar
<06 | 2017/03 | 07>
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
お世話になっているサイト
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。